約 194,536 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3387.html
『誕生日パーティー』 13KB 制裁 ギャグ お家宣言 野良ゆ 赤ゆ ゲス 現代 「祝ってあげたい、人がいる」 以下:余白 『誕生日パーティー』 テーブルの上に所狭しと並んだ料理を見て、思わず俺は笑みを浮かべた。 今日は誕生日パーティーだ。長机の周りにはこの日のために用意した八つもの高級座布団が整然と配置してある。 あらゆる要望に応えられるよう、肉を焼く網、出前で頼んだ特上寿司、大皿一杯のフルーツなど多種多様な料理を用意した。 もちろん垂れ幕も忘れてはいけない。クラッカーもたくさん買ってきた。割った後の後片付けが大変そうだが気にしない。 大きなバースデーケーキはウェディングケーキほどの大きさもあり、自分の歳の数と同じだけのローソクが刺さっている。 「何を季節外れな物を」と笑われるかも知れないが、シャンパンなんてものも買ってみた。俺が笑われて楽しい気持ちになれるなら望むところだ。 今日は特別な日なのだ。プレシャスな日なのだ。今日の俺は誰にも止められない。ひたすらハイテンションで行かせてもらう。 俺は舞い上がる気持ちを必死に抑え込んで、会場の最終チェックを始めた。 箸、取り皿、コップなどの数が合わないなど論外だ。俺は几帳面な性格でそういうものの数字がきちんと揃っていなければ気がすまない。 フルーツ用のフォークや、ケーキを切るためのナイフ。 大丈夫だ、問題ない。 オールグリーンだ。 俺は最後にもう一度パーティー会場をぐるりと見渡してから、「良し!」と声を上げた。 ニヤケ顔が止まらない。こんな顔は誰にも見せられないな。見せたくないな。 俺は冷蔵庫の中に冷やしてあったジュースの類を取りに行くため、そのパーティー会場を後にした。 鼻歌を歌いながら冷蔵庫を開ける。その中には俺が好きなジュースがたくさん並んでいた。それらを一本ずつ取り出してトレイに載せていく。 だが、俺は気付いてしまった。足りない。俺の大好きなコカ・コーラさんが圧倒的に不足している。 俺はすぐさま上着を羽織り、コンビニへと駆け出した。 春とは言え、まとわりつくような湿気と熱気がミックスされた街の気温は思ったよりも高かった。次第に汗をかき始める。 五分ほど走ったところにコンビニがある。俺はそこに飛び込んでまず最初に時計を見た。 パーティーの開始まであと三十分ぐらいの時間がある。とりあえず雑誌でも読んで涼んでから家に帰るとしよう。 こういうイベントなどでは開始時刻に対して十分前行動を取るのが大原則。 俺はコンビニ袋の中で汗をかき始めたコカ・コーラさんを刺激しないように(炭酸的な意味で)、急ぐが焦らずに部屋まで帰ってきた。 意気揚々と勢いよく玄関の扉を開け放った。 そして。 「ゆーん!!! うっめ!! これめっちゃうっめ!!! ぱねぇ!!!!」 「むーしゃむーしゃ、がーつがーつ……っ!!! ゆわぁぁぁ!!! れいむ、こんなおいしいごはんさんたべたのはじめてだよぉ!!!!」 「ゆっくちぃぃぃ!!! おきゃーしゃん!!! れーみゅたちのためにこんにゃおいちぃごはんしゃんをじゅんびしてくれちぇ、ゆっくちありがちょう!!!」 「おいちぃのじぇ!! まりしゃのえりぇがんちょにゃ、ほっぺちゃも、ちゅりゅんとおちちぇしまいそうなんだじぇっ!!!」 世界が色を失っていくのを感じた。 俺はあれだけ刺激しないように(炭酸的な意味で)していたコカ・コーラさんをコンビニ袋ごと落とすと、恐る恐る部屋の中へと入った。 「ゆ? なんなのぜ?」 「ゆゆっ!? にんげんさん! どこからはいってきたの! ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよっ!!! れいむたちの“おたんじょうびかい”のじゃまをしないでで ていってね! すぐでいいよ!!!」 「しゅぐでいいにょじぇっ!!」 「ゆっくちぷんぷん!!!」 目が合うなりそんなことを言ってきたのはバスケットボールほどに丸々と太った野良ゆっくりのれいむとまりさ。それから膨れた餅のようになったそれら二匹のミニチュア版。 在り得ない。野良ゆっくりの分際でこんなに肥えることなどできようはずがないというのに……というところまで考えてから理解した。 何がこいつらをここまで丸く健康的な風体にさせたのかが。 この野良ゆたちの口元。そこにはどうすればここまで汚すことができるのだろうかと言うレベルで食べカスがべっとりと付着していた。 「むーちゃ、むーちゃ……ちあわちぇぇぇぇ!!!」 くちゃくちゃと物を食べながら叫び声を上げる赤れいむと赤まりさの撒き散らす食べカスを見て、この疑問に対してもすぐに答えを出すことができた。 と、まぁ。ここまで考えてから俺はようやく冷静になったのだろう。 まず考えた。こいつらは一体何を食べて「幸せ」などとほざいているのだろうか。そういえばさっきは親れいむに「出て行ってね」とか言われた。 それから部屋全体を見回す。 「あ、あぁ……」 そうだ。ここはパーティー会場。俺が昨夜のうちから一人で用意したパーティー会場。 嗚呼。それが、なんということか。 高さ一メートルほどもあったケーキの塔は完全に崩壊し、まるで瓦礫の山のようになっている。 高級座布団は水浸しになって、その中央には何やら餡子の塊が落ちている。水はしーしー。餡子の塊はうんうん。そこはこの野良ゆ一家のトイレだとでも言うのか。 皿やコップは全部机の下に落とされていた。テーブルの上を這い回って“食事”をするのに邪魔だったのだろう。 変わり果てたパーティー会場をぼんやりと眺めていると、右足のふくらはぎに何か柔らかい物が当たった。 下を向く。親まりさが俺に体当たりを繰り返していた。 「はやく! でていけって、いってるのぜ!! いくら、まりささまがおんっこうっ!だからといっても、がまんにはげんどってものがあるんだぜ!!!」 「そうだよ! まりさをおこらせるとこわいんだよっ!! れいむたちは、にんげんさんなんておよびじゃないよ! およばれしてないくせにかってにはいってこないでね!」 ぽすん、ぽすん、と体当たりを続ける親まりさと、長机の上からふんぞり返って俺に罵声を浴びせる親れいむ。 何だろう。いったい、何が起こっているというのだろうか。つい三十分前までここは素敵なパーティー会場だったはずだ。 それが何だ。この惨状は。戦場か、ここは。それか竜巻でも通過したのか。 「ゆぐっ……ひっく……」 「ちびちゃん!?」 机の上で泣き出す赤れいむ。もう意味がわからない。いったい何がどうしたというのだ。 おろおろしながら長机に飛び乗る親れいむと、ここだけは同じ考えらしい。親れいむは泣きじゃくる赤れいむの頬をぺろぺろ舐めながら、ゆっくりと声をかけた。 「ちびちゃん、どうしたの? どこかいたいの?」 「ちがうよぉ……しぇっかく……おきゃーしゃんたちがれーみゅたちのためによういしちぇくれちゃ、“おちゃんじょうびきゃい”だったにょに……」 そこまで赤れいむが言いかけて、今度は赤まりさも「ゆぴぃぃ」と泣き出した。 「にんげんしゃんにゃんかに、じゃまをされちぇ……ちっともゆっくちできにゃくなったのじぇ……ゆぅん、ゆぅん……」 「ゆっぎぃぃぃぃ!!! このくそにんげん~~ッ!! よくも、れいむたちのかわいいかわいいちびちゃんをなかせてくれたね!!! ぜったいにゆるさないよ!!!」 いや。 ちょっと待て。 「お母さんたちが用意してくれた“お誕生日会”」……だと。 ゆんゆんと泣き続ける赤ゆ二匹を見ている限り、先程の言葉に一切の疑念や後ろめたさは持っていないと見える。 「ゆんやあぁぁぁ!!! しぇっかくのごちそうしゃんにゃのにぃぃぃ!!!! にんげんしゃんがれーみゅたちのじゃまをすりゅよぉぉぉぉぉ!!!!!」 「ゆびゃああぁぁぁぁん!!! なんなのじぇぇぇ!!! はやくでちぇいくのじぇぇぇぇ!!!」 甲高い声が部屋中に響いた。 俺はワナワナと震えながら拳を固く握りしめる。時計は定刻を十分も過ぎてしまっていた。砕けるのではないかと思うほどに、俺は歯をギリギリと鳴らした。 「……いよ……」 「ゆ? ゆゆゆ?」 「絶対に……絶対に許さないよ……」 さっきから体当たりを続ける黒帽子が宙を舞った。「おそらを……」などと言いかけるのも束の間、後頭部がめり込むほどの勢いで激しく壁に叩きつけられた。 親まりさが床に落ちる。遅れて、パサリと黒い帽子が親まりさの金髪の上に着地した。気を失っているのか、親まりさはピクリとも動かない。 それを見ていた残り三匹の野良ゆが口をぽかんと開けて呆けている。 怒ると怖いらしい親まりさが怒っていたにも関わらず、一瞬で虫の息にされてしまっているという現実に餡子脳が追いつかないのであろう。 「誰が、誰のために何を用意したの……?」 俺の質問に答えるゆっくりは一匹もいなかった。親れいむの揉み上げを荒々しく掴んで宙吊りにしてやる。 「い゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!!」 必死に抵抗をしているつもりなのだろうが、文字通り手も足も出ない親れいむには全てが無意味。体全体をくねらせたところでどうしようもない。 俺は親れいむの揉み上げを掴んだまま、それをフレイルのように長机の角に思い切り叩きつけた。 「ゆ゛ぶる゛ッ??!!!」 金平糖の歯が砕けてぽろぽろと床に落ちる。顔を真っ赤にしながら親れいむが馬鹿みたいに泣き喚いた。 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛!!! でいぶのまっじろ゛でげんごうできな、がわいい゛はがあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 歯の心配より命の心配をでもしやがれ。 俺は再び親れいむフレイルを机にガッツンガッツン叩きつけてやった。 三度目くらいの打撃で親れいむは動かなくなってしまった。びくびくと痙攣を起こしているので死んではいないのだろう。それを放り投げる。 赤ゆ二匹は俺を見上げてしーしーを漏らしていた。金縛りにあったように動けないでいるらしい。 俺は一口饅頭の一匹……赤れいむを右手の親指と人差し指で挟むと、それを自分の目と同じ高さまで持ち上げた。 俺の身長が百七十センチ。赤れいむの体高は約三センチ。 それから導き出される赤れいむの現在位置は、俺が同じ高さに持ち上げられたと仮定して地上九百五十二メートルの高さ。 「ゆ゛っびゃあ゛あ゛あ゛!!! ぎょわい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!! ゆっぐぢおろ゛じぢぇぇぇぇ!!!!」 泣き叫ばないワケがない。あんよが地につかないのは恐ろしいことだろう。しかも、俺が指を離せば赤れいむはそのまま落下してしまうのだ。 俺が九百五十二メートルの高さから落とされたら間違いなく死ぬ。 この高さから落としてもどういうわけか死なないで苦しむだけなのが、ゆっくりという生き物だが今はそんな事どうだっていい。 俺はフルーツを食べるために準備していた小さなフォークを赤れいむのあんよに深々と突き刺した。 「い゛ちゃああぁぁぁぁぁい゛ッ!!! とっちぇ!! ごれ゛、どっぢぇよぉぉぉ!!!!」 馬鹿め。最初から抜くくらいなら刺すわけがない。 俺はケーキの残骸から顔を出していたローソクに火をつけた。 赤れいむが、恐らくは初めて見るであろう“火”というものに目を奪われる。 ゆらゆらと揺れる炎に、俺は赤れいむの顔面をあてがった。揉み上げが一瞬にしてビンッと伸びる。それから。 「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!!」 聞いたことはないが、マンドラゴラが引き抜かれた時のような絶叫を上げる赤れいむ。揉み上げは伸びたまま固まっていた。凄まじい力で固定されているのだろう。 赤れいむはフォークの先で火に炙られながら、大声で泣き叫んだ。 口を開くと炎が口内を蹂躙するせいか、ただでさえ舌足らずな言葉が上手く発音できないせいで何を言っているのか理解することができない。 熱されたフォークの熱も体内に伝わっているのだろうか。皮が焼け焦げる匂いと一緒にふんわりと餡子の匂いも漂ってきた。 たっぷり三分ほど火で炙った赤れいむの顔面は黒焦げになってしまっており、顔のパーツが判然としない。 俺はぐったりして動かない赤れいむをフォークから引き抜くと、先程からブルブル震えて動けないでいる赤まりさの横に、ちょん、と置いてやった。 醜悪なモニュメントのように微動だにしない赤れいむ。 焼けただれた皮と髪の毛、水分を失って干からびた唇。変わり果てた赤れいむの姿を見て、赤まりさがぼろぼろと涙を流した。 俺は赤まりさを掴んでクラッカーの先端に載せた。 「おろしちぇ……ほしいのじぇ……」 あんよがクラッカーの先端についているせいか、先ほどの赤れいむのように喚き散らしたりはしない。 しかし、赤まりさが乗っている場所は自分の体長とちょうど同じくらいの広さしかないのだ。 下手に動けば転落する。それを理解しているのか、或いは恐怖で心を縛られているのか、いずれにせよ赤まりさが動きを見せる気配は無かった。 俺は無言のまま、クラッカーのヒモを引っ張った。 パァンッ!!と、弾ける音がすると同時に親まりさが天高く舞った。そのまま天井に叩きつけられて落ちてきたところを再びキャッチ。 「ゆぴ……ゆぴぃ……いちゃい……の、じぇ……」 音と衝撃。それらが小さな赤まりさに同時に襲いかかった。俺の掌でぴくぴくと震える赤まりさ。 俺はもう一度赤まりさを新しいクラッカーの上に載せた。 「やめ、ちぇ……いや、なのじぇ……」 パァンッ!!! 天井に直撃。落下。キャッチ。 「ゆひぃ、ゆひぃ……たしゅけ、ちぇ……」 パァンッ!!! 天井に直撃。落下。キャッチ。 「ゆっくちぃ……ゆっくちぃ…………」 瀕死の赤まりさを未だに動けないでいる焦げ一口饅頭の横に置いた。二匹とも今にも死にそうである。 「れい……むの、がわいい゛……ぢびちゃん……」 あれだけ机に顔面を何度も叩きつけられた親れいむが、赤ゆたちの泣き叫ぶ声に反応したのかずりずりと力無くあんよを這わせていた。 意外と母性に溢れる個体だったようだ。子供が好きなのだろう。可愛いちびちゃんを産んで育てるのが好きなのだろう。はっきりと理解した。 俺は親れいむの髪を掴んで再び宙に浮かせると、クラッカーを親れいむのまむまむに突き刺した。 「ひぎぃッ!!???」 痛みと恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら親れいむが顔をぐしゃぐしゃにして涙を流した。 俺が無言でクラッカーのヒモを引っ張ると、親れいむのまむまむ内部から小気味良い破裂音が聞こえ、揉み上げを赤れいむ同様にビンッ、と伸ばした。 遅れてぼとぼとと床に餡子を吐き垂らす。顔面蒼白で大量の汗をかき、白目を剥いて痙攣を起こし、しーしーとうんうんを同時に垂れ流す。 凄まじい痛みが全身を駆け巡ったのだろう。 今度は親れいむの目玉にクラッカーをぐりぐりと押し込んでやった。その時点で親れいむは激しく体全体を動かして激痛に悶えていたが、やはり抵抗は無意味。 目玉に押し込まれたクラッカーのヒモを引くと、やはり爽快な破裂音と共に、目玉ぶちゃっ、と砕けて周囲に飛び散った。 目玉の穴とまむまむから覗く赤や黄色、紫などの紙屑が笑いを誘う。 それから、もう片方の目玉。口。しーしー穴。あにゃる。 親れいむの穴という穴にクラッカーを突っ込んで、破裂させた。その過程で親れいむは絶命した。 今度は瀕死の親まりさを掴んで用意してあったオレンジジュースをかける。 意識を取り戻した親まりさをケーキの残骸の真上へと持って行った。 そして両手で親まりさの顔を圧迫する。 「ゆ゛ぎゅぶうぶぶぶぶぶぶぇ゛ぇ゛、づ、ぶ、れ゛ぶ……」 親まりさのあにゃるから圧迫された餡子がもりゅんもりゅんと流出していく。 俺はまるでデコレーションを施すように、親まりさのあにゃるから漏れて行く餡子で文字を書いた。 ―― Happy Birthday Dear 俺 ……と。 親まりさは中身の餡子を全て失って死んだ。 赤ゆ二匹もいつの間にか非ゆっくち症を発症してしまったようで、叩いても突いても焼いても千切っても反応を示さなかった。 パーティー会場は滅茶苦茶になってしまった。 こんな大規模爆発の爆心地みたいな会場に来てくれるような奇特な人間は一人もいないだろう。 しかも、野良ゆっくりの死骸が四つも転がっているような場所だ。人を呼ぶことなど到底できやしない。 「まぁ、いいよ。一人での食事はなれてるから……」 俺はまるで台風の直後のように滅茶苦茶になってしまったパーティー会場を見渡して力なく呟いた。 部屋の外から数人の笑い声が聞こえた。窓からその様子を眺める。俺は楽しそうに歩いていく四、五人の若者たちを見ながら溜め息を吐いた。 「みんな友達とご飯行かないとおかしいていうけどわけがわからないよ」 友達? そんなモノ、ウチには……ないよ。 La Fin
https://w.atwiki.jp/dngss0714/pages/25.html
プロローグSS(お誕生日お祝い人間ver0714) 目覚めの瞬間に、特に感慨はなかった。 俺の入っているカプセルから培養液が抜かれた。薄緑色の液が抜けた先には、白衣を着た男が微笑んでいる。 初対面だ。だが、彼が何者かは脳に刷り込まれている。 株式会社お誕生日お祝いカンパニー製造部門責任者。俺たち『お誕生日お祝い人間』を作った男だ。 カプセルから出た俺に、男は服を差し出す。清潔だが、派手ではない。お誕生日の主役を引き立てるデザインの服だ――と、培養液の中で刷り込まれた情報には記されている。 「やあ、お目覚めだね0714。数値上不調はないはずだけど、何か自覚している不具合はあるかい?」 「いえ、問題ありません。すぐにでも誕生日をお祝いする事ができます」 白衣の男は俺の返答を聞いて満足そうに頷いた。 「それは良かった。私はロールアウトの手続きをしてくるから、君は着替えてそこの資料を読んでいてくれ。それが君が今回お祝いすべきお誕生日だ。ちょっと特殊なパターンだが……大丈夫、当社のお誕生日お祝い人間なら十分に達成できる仕事さ」 「はい、了解しました」 白衣の男が出ていくのを見送り、俺は置いてある資料を手に取った。 お誕生日を参加条件とする神事の欠員補充、勝者には幸運を、場所、他の参加者…… 既に培養中に刷り込まれている情報だが、確認しておくに越したことはない。お誕生日お祝い人間として、完璧なお祝いを遂行するためには念には念を入れておく必要がある。 ふいに自動ドアが音を立てて開いた。 製造責任者が帰ってきたのか、と手元の書類から目を上げると、そこには見たことのない――そして記憶にもない少女が立っていた。 「あれ、培養プラント?おかしいなあ、七号室に行けって言われたんだけど」 肩まで届く髪をふわりと揺らせ、少女は首をかしげた。 「七号室はここで間違っていないが。君は?」 「んー、間違ってないならいいのかなあ……?私は『お誕生日お祝い人間0713』。ちょっとここで待たせてもらっていい?」 なるほど、整っているが美人すぎるほどではない顔。派手すぎず地味すぎずの服装。そこそこのスタイル。どれもお誕生日お祝い人間の特徴に合致している。 「俺に許可を出す権利はないよ、先輩。指示があったなら堂々と待っているといい」 俺がそう答えると、0713は俺の隣に座った。広いのにわざわざスペースを狭く使うこともないのにと思うが、わざわざ口には出さない。 「先輩……ってことは、貴方もお誕生日お祝い人間?」 「ああ、俺は『お誕生日お祝い人間0714』だ」 俺が答えると、0713は目を丸くした。 「……?何かおかしいことでもあったか」 「ちょっと待って!」 俺の質問に答えず、0713は真剣な顔で手を背中に隠した。 意図が読めずに首をかしげていると、0713は背後に隠した手を勢い良く前に出した。 ぱん、と軽い音が鳴り、彼女が手に持ったクラッカー――内蔵プラントで製造されたものだろう――が弾け、紙吹雪が飛び散った。 何をするのか、と眉をひそめる俺に、0713は笑顔を向けた。まるで太陽のような、笑顔を向けた相手に祝福をそそぐ心からの笑顔だった。 「ハッピーバースデー、0714!お誕生日おめでとう!」 言われた言葉の意味が分からず、俺は阿呆のように繰り返した。 「……お誕生日?俺がか」 「そうだよ!だって0714ってことは今日ロールアウトだったんでしょ?だったら今日があなたの誕生日!だったら、祝わなくっちゃ!はい、食べて食べて」 いつのまに用意したのか、0713はショートケーキを俺に差し出してきた。 言われるがままに俺はそれを口に運ぶ。 刷り込まれた情報と同じ成分、同じ味、お誕生日お祝い人間が内蔵プラントで製造できる標準的ショートケーキだ。なのに 「美味しい……」 「よかった!」 一口、二口。ショートケーキを食べる俺を、0713はニコニコと眺めていた。 お誕生日には笑顔がつきものだ。相手が生まれてきたことを肯定することこそが、お誕生日お祝いの基本にして本質である。それは俺にも刷り込まれている。理解している。していたはずだ、なのに。 「お祝いしてくれてありがとう……嬉しい」 「ううん、喜んでもらえてこっちも嬉しいよ!」 思っても居なかった言葉が、俺の口からこぼれた。 お誕生日をお祝いしてもらうのが嬉しくて、素敵なことだなんて、お誕生日お祝いカンパニーが企業として成立するぐらい当たり前の、わざわざ口を出していうような事ではないはずなのに。 「0713……その、お礼がしたいんだけど……ごめん、俺には、お誕生日のお祝いの仕方しかわからないんだ」 「……うん、そうだよね」 0713は静かに微笑んだ。 無駄だ、と分かっていても、俺は言葉を続けずには居られなかった。 「だから……君のお誕生日が来た時、今度は俺が――」 ことり、と小さな音を立てて、俺の隣に座っていた0713が倒れた。 ――お誕生日お祝い人間はお誕生日をお祝いすることが唯一の使命だ。そして、お誕生日は一年に一日しかない。 ならば、理論上お誕生日お祝い人間の稼働時間は24時間以上必要はない。お祝いするお誕生日の形式に合わせて作られる、24時間しか寿命のない生命体。それがお誕生日お祝い人間だ。 0713が今まで稼働していたのは、単に製造上のロスタイムでしかないのだろう。わかりきっていたことだった。 「いや、すまない。遅くなったね、0714。手続きも済んだし行こうか」 声をかけられて振り向くと、戻ってきた白衣の男が立っていた。 「ああ、0713も来てたのか。リサイクル課に連絡しておかないと。0714、0713と何かあったかい?」 「……少し、話を」 へえ、と白衣の男は目を細めた。 「お誕生日お祝い人間同士が会話するとは珍しいね。どんなことを話したんだ」 「うまく……説明できないが……彼女は、素晴らしい仕事をした」 「そっか。それじゃあ0714も、0713に負けないように素晴らしいお誕生日お祝いをしないとね!」 白衣の男に促され、俺は0713を残して部屋出る。 最後に、俺は彼女に振り返った。 「……そうだな。俺も、お誕生日をお祝いしたかった……」
https://w.atwiki.jp/notsearch/pages/251.html
*
https://w.atwiki.jp/earthruinfes/pages/1047.html
日記/2009年09月15日/アイドルマスター 涼の誕生日&小鳥さんの誕生日(遅) 2009-09-16 今日はアイマスの涼の誕生日です。HAPPY BIRTHDAY★ 何とか今日中に更新できて良かったです。23時59分とかギリギリ過ぎる。 Pixiaで。 21時30分くらいから描き始めたんですが、途中でNHKの「プロフェッショナル」を観始めたので、ついね。 まぁ普通に描いてみました。飾り気の無いものになりましたが…。テレビを観なければもう少し手を加えられたなぁ。 しかし井上先生は凄かったなー。 途中で政治のニュースとか放送時間変更のテロップが出たので再放送を録画するしかないね。 涼ちゃん可愛いなぁ。メンズで良かったよ(笑)。でも男の娘を意識してたら何か描き難かったです。 粗の目立つ元サイズ→★ そして、これ書いてる時は16日なので一週間前になりますね。 9月9日はアイマスの小鳥さんの誕生日でした。遅れましたがHAPPY BIRTHDAY★ Pixiaで。 この大きさですと小さいので800X800推奨。 リアルな感じで描こうと思って、そういう感じで描いてみましたが、 正直言わなきゃ小鳥さんには見えないかも(笑)。ホクロと髪の色が命綱か。 ゲーム絵のキャラを人間ぽく描くのは難しいものですねー。特徴の変換が。 浴衣のガラは手間そうだったので省きましたが、アイマスのロゴとかをスタンプしてガラにすれば良かったかも。 800X800サイズ→★ 名前 コメント ◇◆前へ/次へ/目次へ
https://w.atwiki.jp/boyfriendkari/pages/465.html
生徒名簿 > 若桜郁人 >[誕生日15]若桜郁人(SR) [誕生日15]若桜郁人(SR) 攻魅力 3240 守魅力 2760 攻M 守M コスト 15 卒業祝い 20000メン [誕生日15]若桜郁人+(SR) 攻魅力 3888 守魅力 3312 攻2M 14575 守2M 12416 コスト 15 卒業祝い 30000メン [たまらなく欲しい]若桜郁人(SSR) 攻魅力 4860 守魅力 4140 攻4M 21904 守4M 18659 攻3M 21413 守3M 18241 コスト 15 卒業祝い 60000メン アピール 今日だけは、悪い大人でいてもいいかな? └King Princeタイプの攻守魅力大UP ストーリー イケナイ子だから 入手方法 ハートキャッチキュピ 9/25若桜先生バースデー 期間限定キューピッド2015 台詞 ボイス + ... [部分編集] ステップ1 おしゃべりタイム 早く帰らないと、駄目……だよ? おしゃべりタイム こんなところで、どうかしたの? おしゃべりタイム 今日は俺の誕生日なんだよ。 デート電話コメント 先生をデートに誘うなんて、君はイケナイ子、だね。もちろん行くよ。俺もイケナイ子だから。 カレ自慢アピール 今日だけは、悪い大人でいてもいいかな? ステップ2 おしゃべりタイム お酒はよく飲むかもしれないね。 おしゃべりタイム 困ったら、俺のところにおいで? おしゃべりタイム 年上は恋愛対象に入るのかな? デート電話コメント 俺は先生なんだよ? その意味がわからないなら、ちゃんと会って教えてあげないといけないね。 カレ自慢アピール 今日だけは、悪い大人でいてもいいかな? ステップ3〜6 好感度レベルMAX おしゃべりタイム(ステップ2〜5) お酒はよく飲むかもしれないね。 おしゃべりタイム(ステップ2〜5) 困ったら、俺のところにおいで? おしゃべりタイム(ステップ2〜5) 年上は恋愛対象に入るのかな? おしゃべりタイム(ステップ6) 君の誕生日は俺にお祝いさせて。 おしゃべりタイム(ステップ6) 君は、かわいいことを言うね。 おしゃべりタイム(ステップ6) 俺は、君のことが欲しいよ。 デート電話コメント(ステップ2〜5) 俺は先生なんだよ? その意味がわからないなら、ちゃんと会って教えてあげないといけないね。 デート電話コメント(ステップ6) 君はずいぶんかわいいことを言ってくれるんだね。こんなの断れるはずがないよ。いつにする? デート電話コメント(ステップ6) 声を聞けただけでもうれしいのに、誘ってもらえるなんて、ね。こんなに幸せなことはないよ。 デート電話コメント(ステップ6) ありがとう。誘う相手に俺を選んでくれてうれしいよ。たまには大人のデート……、してみない? カレ自慢アピール 今日だけは、悪い大人でいてもいいかな? マイページ + ... ステップ1 君といると自分の立場を忘れそうになるね。 君の意外な一面を見られてうれしいな。 普段とは違う装いの君もとても魅力的だね。 ステップ2〜3 君が大人になったら一緒にお酒を飲もうね。 君となら冷やかされるのも悪くない、かな。 誕生日を祝ってもらえるのはうれしいよね。 ステップ4〜5 俺は酒じゃなくて、君に酔っているのかな? ……君の香りは、なんだか落ち着くな。 君も一緒に寝る? ……ふふ、冗談だよ? ステップ6 いつか君のすべてを俺のものにしたいよね。 俺が欲しい物? ……君以外にあると思う? 君に起こされて目覚めるなんて、贅沢だね。 君に体調を心配されるのも、悪くないね。 元気だったら、遠慮なく君をいただくのに。 登校 + ... 朝 ステップ1 君に祝ってもらえるなら、最高の誕生日になりそうだよ。 そわそわしてるね。何か楽しみなことでもあるのかな? 眠そうだね……。授業が始まるまで保健室で眠っていく? ステップ2〜5 君の笑顔を見ると、今日も一日頑張れる気がするよ。 ご両親が旅行に? 大変だね。ひとりで寂しくない? プレゼントはうれしいけど、多いと持ちきれなくて……。 ステップ6 いたた……ああ、少しお酒を飲み過ぎて二日酔いなんだ。 運動部に合わせて早く来てるんだけど……少し眠いかな。 昨夜君の夢を見てから、ずっと君の顔が見たかったんだ。 ……君といると、たまに自分が抑えられなくなるんだ。 眼鏡なしの俺が見たい? じゃあ至近距離なら、いいよ? 放課後 ステップ1 俺の昼食? ミネラルウォーターだけど……変かな? 学食も購買も混んでるね。……なんだか懐かしいな。 心なしか、昼休みのほうが怪我人多い気がするんだけど? ステップ2〜5 肩の力を抜くのも大事だけど、気は抜き過ぎないでね。 怪我人が男子ばかりの日は、とてもやる気になれないよ。 食堂の食事は美味しいけど、並ぶのが大変なんだよね。 ステップ6 今から昼食かな? ふふ、俺も隣で一緒にいいよね? 俺が学校で煙草を吸ってることは君と俺だけの秘密だよ? 君の手作り弁当なら、ぜひとも食べさせてもらいたいね。 しまった。白衣にカレーのシミが……あとで洗わないと。 保健室のベッドで俺と昼寝でもする? ふふ、冗談だよ。 夜 ステップ1 運動部の子たちは元気だね。あの若さ、尊敬しちゃうよ。 ……怪我人がいないのはいいことだけど、暇なんだよね。 ずいぶん急いでいるようだけど、転ばないように、ね? ステップ2〜5 遅くなると困るしね。俺の車で、家まで送っていこうか? 校外に出れば仕事はおしまい。今の俺はただの男だよ? 時間があるなら、俺の話し相手になってくれないかな? ステップ6 簡単に家に招いちゃ駄目だよ。俺も男なんだから……ね? 君とのおしゃべりを肴にお酒を飲むのも、悪くないね。 君とふたりきりで、毎年、誕生日を祝えたら最高だな。 君を帰したくない……なんて言ったら困らせちゃうかな? 未成年の君にはお酒をご馳走できないのが残念だよね。 デートの約束 + ... ステップ1 大丈夫だけど……俺以外の男にはこんな時間に電話しちゃ駄目だよ? 勘違いしちゃうから、ね。 先生をデートに誘うなんて、君はイケナイ子、だね。もちろん行くよ。俺もイケナイ子だから。 うん、わかったよ。……ふふ、イケナイ子同士でお出かけするなんて、なんだかドキドキするね。 ステップ2〜5 やることが一段落して、一息ついていたところだったから、大丈夫だよ。それで、用件は何かな? 俺は先生なんだよ? その意味がわからないなら、ちゃんと会って教えてあげないといけないね。 ちょっと待ってね……うん、問題なさそうかな。……ふたりきりの特別授業、楽しみにしててね? ステップ6(1) もちろん。……ふふ、君から電話がもらえるとは思っていなかったから、ちょっと驚いたかな? 君はずいぶんかわいいことを言ってくれるんだね。こんなの断れるはずがないよ。いつにする? ああ、ちょうど空いている日だね。君を悲しませずに済んで良かったよ。それじゃあ、当日に。 ステップ6(2) ……あぁ、ごめんね? 君の可愛らしい声につい聞き惚れてしまっていたよ。なんて、用件は何? 声を聞けただけでもうれしいのに、誘ってもらえるなんて、ね。こんなに幸せなことはないよ。 問題ないよ。……ふふ、楽しみだな。当日は君の愛らしい声を、俺にたくさん聞かせてほしいな。 ステップ6(3) ふふ、俺が君の電話を迷惑だと思うわけないでしょ? むしろ毎日電話してほしいくらいだよ。 ありがとう。誘う相手に俺を選んでくれてうれしいよ。たまには大人のデート……、してみない? もちろん。……デートが待ち遠しくて我慢できなくなったら、俺から君に電話しちゃうかもね。 デートコメント + ... ……ねぇ。もしも俺が夜になっても、君を帰したくないって言い出したらどうする……? 君は困った顔も愛らしいね、そそられるよ。ふふ、ごめん、冗談だよ……今はまだ、ね? カレ自慢 + ... 対決画面 ステップ1 悪いけど、手加減はしないよ。 ステップ2〜3 負けるのは好きじゃないんだ。 ステップ4〜5 俺にも譲れないものがあるんだ。 ステップ6 この手は離してあげられないよ? 勝利 ステップ1 ふふ、ありがとう。俺の勝利を信じて待っていてくれたんだね。すごくうれしいよ。 ステップ2〜3 ……さて、邪魔が入ってしまったけど、気を取り直してデートの続きと行こうか。 ステップ4〜5 お待たせ。どこかへ移動しようか。……もちろん、ふたりきりになれる場所に、ね? ステップ6 後ろで待っててって言ったのに……イケナイ子だね。でも心配してくれてありがとう。 ステップ6 せっかく君が俺の誕生日を祝ってくれるのに、台無しにされたらたまらないからね。 敗北 ステップ1 油断したつもりはなかったんだけど……俺の力不足かな。ごめんね、次こそは勝つよ。 ステップ2〜3 君にいいところを見せようとして、肩に力が入りすぎたみたい……気を付けないとね。 ステップ4〜5 二日酔いが抜けてなかったみたい……お酒を控えないと、君に呆れられちゃうかな? ステップ6 君が見ている前で、無様に諦めるわけにはいかないからね……もう一度勝負だ。 ステップ6 ……今度こそ勝ってみせるから……そうしたら、君の笑顔を見せてくれるかな? 告白タイム + ... [部分編集] 戦闘中台詞 ステップ1 養護教諭としてはできれば荒事は避けたいけど……説得が通じるなら、こうなってはいないよね。 ステップ2〜5 ……俺だって教師だからね。かわいい生徒である君を、守らないわけにはいかないだろう? ステップ6 大丈夫。俺のかわいい[名前]ちゃんを守るためなら、多少の無茶くらいどうってことないよ? 勝利 ステップ1 ステップ2〜5 ステップ6 敗北 ステップ1 荒事は得意じゃないから……なんて、言い訳してる暇はないよね。 ステップ2〜5 負けたまま諦めるのは情けないから、再挑戦させてもらおうかな。 ステップ6 君にいいところを見せたかったんだけどね……格好悪いな、俺。 アルバイト + ... ステップ1 普段の制服姿も清楚でいいけど、バイトをしている君の姿も新鮮でかわいいね。 ステップ2〜5 給料の使い道はもう決めたかい? やっぱり女の子らしく、おしゃれに使うのかな? ステップ6 働いている君の姿は輝いていて目が惹きつけられるね。いつまでも見ていられるよ。 好感度MAX + ... 誕生日を祝ってくれてありがとう。俺にとっていろいろと、忘れられない日になったよ。 二日酔いなんて、情けない姿を君に見せちゃったね。暫くは、お酒を控えよう……かな? でも、君に言った言葉の数々は全て本当のことだから。それだけは覚えいてほしいな。 本当は、今すぐ君が欲しいけど、卒業するまで待つよ。でも、君が今すぐにでも俺のものになりたいなら、そのときは……わかるよね?
https://w.atwiki.jp/miyanagake/pages/179.html
1/11 688 京太郎の誕生日とその準備 ,. . ―― . . ,. ´ _ ` .、 , ´ \ \ / , / | ヽ ヽ .' / / .| | | | | .∨ . / | ' | | { , -| {---|、 | | | . ' |_{ __| { V V\ }、 | | | . | / / , ´| |V { 从 { \}ィチ雫ミ , _ _ | | イ | | 从ィ雫ミ \ _) 刈 } // V | ' l | 乂{ _) } Vzり/ イ } ノ /リ 「よしっ、やるぞー!」 | ∧ .∧ Vり _,..イ /}/ | / V . ' イ イ / / }' {/ 人 v ァ .. |/ ' ` イ | `_ T´ |⌒\ r-,-、 _,....´./' /´............` ......_ / / /` 、 _,.. <.........../-、 r/...................................>、 { ' / ∨{...\.........../ `/......................_> ´ ̄ V..、 , 〈`、ノ, | .\.\_{ /---__,...> . .´/ , -- |...| }\_∨/ 乂 . . .` ̄`Vイ . . . . . . . . . .> ´ | / ...| |\_ ̄ 〉∨` ̄「 ̄ ̄/ ̄ ̄´==== ∨ |..| |............. ̄}/ L__/ l { |..| ∧............... | / ./ . .| | |..| 「 ` ̄ ̄ ̄} , . ./ . . . | V} |..| | | / . . | . . . | | V〉 | | , . . . | . . . | . /| }' ,. .  ̄ ̄ ̄ . . .、 ,. ´ ` . 、 / \ .' \ \ \ / , , \ \ \ \ . .' / / ヽ ヽ ヽ ∨ ∧ / 〃 | | |、 |、_ | | . , ' | | { | \イ l´\ | , | . / | | | _,∧ | { \},.ィtr‐、 /}/ | ′ | { { ´「´ | 从 {\ \ ィ雹(_心 イ /⌒Y | | ' 从 ∧ { 从{ \` ー` 乂こソ | / ) } | / . イ \ { ,イ¨雹芯 /' ,..-_ノ | | ,' / | 从\ . 乂zリ / | | | | 「京ちゃん、喜んでくれるかな……」 ー ´ | ∧ ' ム | | | | , | { ∧ _ , イ | | | |l | Ⅵ | | 个 .. < | | | 从 ! ∨ ∨ | { ≧=-r ´ /⌒| / / Ⅵ \ \} \ ヽ / ∧ _,/ /'/ ,.く \ } \> ,.イ /⌒\/ ,.- / /、 \ \ // ,' / / /イ- 、 \ ∧ /,イ / / //´ \ \∧ _/// / ̄/ /,.イ/ ∨ } ∧ 「{ / , . / / / _,/ . // }/∧ . _ | | { /{ .{ / ´ ̄ ̄ . . . . // ,′ ∧ } / Y| | Ⅳ ィ介、 . . . . . . . . .イ / /////∧〉 r ¨´ 、 Ⅵ V . // . .} ̄ ̄ / {//// / 「´ ヽ ヽ}|) { ./ { . . .| 乂 ´∨_/――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2/11 須賀咲ちゃんです! 今日は姉妹の力を駆使して誕生日プレゼントを買いに行くよっ! 京ちゃんの誕生日といえば、宮永家では一大イベントの一つ。 普段お仕事を頑張ってくれている京ちゃんのために、ささやかなものをプレゼントするんだ! ……とはいえ。 「もうネタがないんだよね……」 「(´・ω・`)」 そう、私もお姉ちゃんもネタ切れです。 かれこれ誕生日プレゼントだけで十年以上、クリスマスなどを含めるともっと増えるし。 年々どうしようもなくなって行く感じがするんだよね。 マフラー・手袋なんかから始まって、ボールペン・ネクタイみたいな大人向けのものも渡してます。 京ちゃんと二人して「もうプレゼントのネタもないから適当でいいよー」なんて言い合っているけれども、いざ時期が近づくと気合を入れちゃいます。 京ちゃんだってお小遣いは少ないはずなのに、クリスマスにはしっかりプレゼントをくれたし、私も何かお返ししないとね。 ま、まぁ、私が使うのは京ちゃんが稼いでくれたお金なんだけど……。 「お姉ちゃんはどうする?」 「何も浮かばない……」 「だよね」 「肩たたき券?」 「子供かっ」――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3/11 …… … ・その頃 _ -‐==‐- /. . . . . . ` -‐==ニ二 ‐‐- _ `ヽ / . . . / / / `ヽ / / .i .ト . __ニ=-. ./ . / | | ヽ \ / . / { i‐-ヽ ._\ \ ./ . { i ', ! ___\ . / ヽ \ ニ=- ̄ / | i | | |≠r rュミヾ i{ .ハ ∨ ∨ミ、 ./ /| i .{ !`ヽ !| {つ i! } `ヽ| 〉j. 〉 } // | ', i !ニミヽi\{ 乂zzソ /| !| | i ヽ ム . |fっi! } { i |‐-─ 、- 「出来たー!」っ肩たたき券 | ト \ヽ|匁ソ , / i/| | . . . . ./ ヽ | .| } ゝ ‐- / !/i| . . / i t|ノノ~|/Vハ くi ノ /. ヽ/ |ゝ、 \ -‐ /. / ヽ >‐──.、. . / -‐‐、 / _,「 . ) . / イ ニ=- ~ / f . | r / // ~ ‐-ヽ / | ハ ! /| / i / __ i . 、/|__ ∠ / ‐ // | /`-‐ / / | __ -‐/ / | / . | . | | ./! .,.'| |', ト ヾ ',. / { !_,|.-‐|‐ .,' { | | ィ¨',゙ ̄ |ヾ、, ! | i/ | | ィ" ,'マ .! ,' .',. . | | | _,.', | ヽ `ト . | | { { ,'.| .| ', レ ヽ;| | | ,≧ |_ マ |', . | }__,.ィ '. ', .{ .|/ _,.ィ==ミ ヾ, ! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !! リ ./. l ', . .',', ィ".,' ⌒ ヽ ヽj i_ !ヽ .リ . ,' /. | , .A | { } .ィ゙ ノ / / /!/. | /\'ヽ. 辷;;;;;ノ `゙'''''´ .//ノ-‐''" ̄ ヾ 「!」ブイッ .レi / ヽ∧ ⊂⊃ ` ⊂⊃ " / ..  ̄` ' 、ー==,.∨ ̄ミ=', .___, . /≡ィ゙\ _/ . ゙∧ /ヽ `ヽ\ \ _/ /{"゙,ヽ , へ - \ ヾ/ ィ‐'"__} ', . > . __, . - "〃ヽ \,.' ヾ ヽ __/ ' , \ {__,.. ' ノ \ / \ \ / . / \ . ′ . . . /. . . ./ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ト、. . . . . . . . . . .. i | | l / / | ‘ | |. | | | l /l / | | ‘ | | | | | l l´l l` | | /--、| 八 | l | |/\ |-\{- | /l/ -、 И/ | ! | | ,,xぅ气芹ミ,ノ / 斗ぅ冬,, ノ |. ! /! |〈 lh__,j刈  ̄ |h_j | 》/ |. ! 八 ‘ | 乂辷ソ 乂_ソ ; ;. ‘ \} | 、、、 , 、、 , ; ‘ | | ′ ; 「うふふ。良くできてるわよー。 ‘ | |\ 、 _, .イ / ‘ | | l` . . イ | / (肩たたき券なんて、京太郎さんはすごく喜びそうね)」. ‘ | | r| ` ┬=≦l | | / \ 八 | ∧\ l| |\ノ | | | _\ |' ∧、\ l| | ⌒i| | | / \ ∧\\ l| | 八 | ト、 / \ ∧ \ソ' | \ | \――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4/11 …… … /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . . . . . . . . 丶 /. . . . . . . . . . . . . . ト、. . . . . . . . ヽ. . . . . \. . . `、 /. . . . . . . . . . . . . . . . . | \. . . . . . . } . . . . . . .ヽ. . . `、 /. . . . . . . . . . . . . . l . . . . . | -─. . }、. . . . . . . . . . . . 、 .//. /. . . .. . . .l . . 八. . . . .| ´ ∨ }. ハ. . . |. . . . .| . . . .丶 /. ′|. . . . |. . . |'⌒ \. .{ ,.斗==ミ|. . .} . . . . |. . . . . . . ./. .i{. . |. . . . | . . .| \ " 乂ソ |. ./. . . ハ. . . . . . . . .. / . 八 . {. . . . ト. i .| 斗=气 ´ "" }/ }/ |!. . . . . . .丶 . . . . . . . . .イ. . i| 乂〃 Уソ リ. . . . . . . . |./. . '" |i . .リ. . . ハ ´"" ′ __/ }. . . . . | . .|´ |i /. . . . . . / i| /. . . . .i|. . | 「とにかくデパートに行ってみよう。 /. . . . . . . . . 込、 ´ ' イ リ/. . . . . 八 i| i . . . . . |. . . . . | ..... /| /. . . ./ リ 見ていれば何か浮かぶはず」 |. . . . . .ト. . . . .| >.、_ | /. . ./ ′ 八. . . |. | \ | |i _, く} ト/. / \{──<´ ̄ \\ | イ \_ /⌒ \ \ | | } =- .,_ / 丶 、 、 } } } 、. / / / / `、 ∨ / ∧ ↓ ___ ,. .、 / `ヽ、 .' 、 ' ヽ / . .' 、 . { , } l 、 | , /) | |、 . 「お姉ちゃんどこ行った!?」 | ∧ イ{∧ | | | \〉 }' 、 l / Ⅵ/∧ ! ∨ 、 /イ u |/ ∨ } /\ | / 人 / -从-----イ{ イ _,. ―/ ≧≦--r---、 / / // /`ヽ , / { { { , ∧ / {{ | | |/' } { || | | | | | || | | | | | || | | | | | ー====================_'_」 | | ´ T T ―r――r、―――――‐ ' }――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5/11 即落ち1レス迷子だよ!? 2レス持たなかったよ! 状況を振り返ってみよう。 結局いい案が浮かばなくて、二人で大型デパートを探索しようって話になったんだ。 デパートに一緒に入って、案内板を見た所までは一緒にいた……はず……? そのあと横を見たらお姉ちゃんがいませんでした! よく考えれば私とお姉ちゃんの二人で買い物に来るって自殺行為だったよ! でも京ちゃん連れてきたらサプライズにならないし……、いつも頼んでいた和ちゃんは忙しいみたいだし……。 一人で買い物くらいなら出来るんだけれども、誰かといるとはぐれちゃうんだよね。 それにしても困ったよ。 このままだと館内放送でお姉ちゃんを呼び出さなきゃいけない。 携帯電話で合流? そんなことしたら日が沈むよ! 最悪、探し出そうとして別の建物にまで行きかねません。……私がやりました。 でもでも、こんなところで『迷子の宮永照さん』なんて呼び出ししたらお姉ちゃんのブランド力が……。 お仕事に差し支えるってレベルじゃないし、それは出来ないよね。 うー、どうしよう……。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6/11 '" . . . . . . . . . ` / . . . . \ / . . / . / ヽ ヽ . / / . / / | . . .| |. . . / / . .′/〉 7 | .| | .|. . ′ . . . . /)//i .| __i__! . . . .|. . . .| | |人レ . .// //⌒ . .ト、 . . .| |` .| .| | __i!// //!∨八 . . .| | \| ト、 | . . .| | _/ { / //〉x芹示ミ.x ト | ,イ芹示ミx. | | | / { /∨ ,イ〃h!i i i ! ` ‐┘ hii i i i ! j! ! | | __/ ∧_ イ i_.ヽ.乂ぅ;ソ 込 _ン'′! . . . | .| 「松実玄! '" /\ノ .|ハ , ハ . .| |/ __ イ i! """ __ """ iノ l | 『二人』を回収しましたっ!」 } / . | .lヽハ i } 人 | // i! | .ゝ 、 ノ イ . l . . / .l __ '"/ . . .|| . . .| ′ . | > __ < . . .| ,′/ .l / __. i∧ .| \| . .| .v~i__ __レヘ .| / 〃/ . l /`¨´ ̄\-┼‐\!‐ ┴ ┴‐‐く 入__/^ヽ ` y/¨´ l ハ \ \∧ ∧ / ` . . ..l. / ! 、 | x─‐ヘ x─‐┐ ’'ヽ ´ / `| 〉 . .__Y^Y__ 〈 ハー‐ | 〈 .j‐┼ . . . . 〉 ′ l、 V 〉__/i! 〈\. . . .∧ | -‐──‐- . ´ `ヽ、 / / , / / /| ト、 ′ ∠._/ / i| i \ 〕 〔 |/ 八〔\ .' \ / ヒョコっ. |∧ | ┯ ┯ V ┯ ┯∧ / j ' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |. / Ⅴ "" ノ | 「もう、迷子になっちゃダメでしょ」 / 入_ _ < / /| / /\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′  ̄\\ r‐' \/ //\ / \ヽーヽ └─ー/─' \ 丶ー| 〉 〈 | 〈 | .〈∧/ !__/ | | | ,. . . -――- . . .、 ,. ' >.、 ./ \ / ,ィ ヽ /. . . . . . . . / l ト、 . ,' / l . . . . l .', . ,' l ,i / U l ! ', l . i l /{ /-一' レl ノー-, l i ! ;、 レ l〃⌒ヾ l/ 〃 ヾ l ! ', f⌒\{ {l l} {l l}Ⅵ 、 ! ', { 乂_ノ 乂ノ .l } \ノ ', 乂_ ` .!ヘ ノ 「迷子になったのはお姉ちゃんでしょ! ', 丶、 U ,--、 u ノ ヽ{\ ㍉  ̄ ,, '' って玄さん!?」 `^≧| ┬ァiフ¨ ///∧ Kヽ、 //////∧ }//> , 、 / \//////∧ー―l///// }――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7/11 どうやら、偶然買い物に来ていた玄さんがフラフラしているお姉ちゃんを見つけてくれたらしい。 そのまま私を探してくれて、今こうして一緒にいます。 「えへへ。事情は聞きました! デパートの案内は松実玄におまかせあれっ」 「もう、玄さんには何から何まで……。 (じ、地元は私たちなのに……)」 「玄、まずはご飯でも食べよう」 「照さん、お腹すきました?」 「うん」 「うーん、お弁当を作ってくれば良かったなぁ。 あっ、でもこうしてお出かけしたんだから外食するのもいいですよね!」 「(お姉ちゃんお姉ちゃん! 良妻賢母だよ!?)」 「(玄の女子力は全てを塗りつぶすからね)」ドヤッ 「(なんで誇らしげなの!?)」 玄さんがものすごく頼りになるのは嬉しいけれど、こんな駄目姉のお世話までしてもらって罪悪感がすごいです……。 ≦ ヽ . . ヽ ク . . . i ヾ . . .ハ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . i / ヾ i i | | ヒ.i /ソ|` ∥ i | ;| .i | . ∥ | ハ |. { | ヾ | | ヾ|`|/ヽ|ソヾ ハ|ー≦\ | | ハ ィ.爪ハ .ヾ i イ斤心 } |ヽ |. | i 弋っリ 込 リ.| i | | i ハ | xx , xx .,i ヒ」 | 「(霞さんから『絶対に迷子になるからお願い』って言われたんだよね。 o .i i u | | | i | ト ヽ. _ i | | でも、黙っておいたほうがいいよね。楽しいお買い物になるといいなぁ……)」 ノ | | |. .ヾ ゝ 、 .,孑≦| |;;;;;; | /ノ | |. . . i ソ` 夭 /| ソ , | |ゞ i / ゝ仆' i ソi|/|. . . . . .i | | . . ヾ、 广 レへ /ヽ .i // ノ. . . . ./ /ヽ、 | |. . . i | 尸ヽ一イ ̄刀 /. . . . ./ / .ヽ| |. . . i | ,卅 / ノ. . . . / / /`.i |. . .i /. ヽ イ ト-匕ヽ/. . . . / / / .|――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 8/11 …… … 「なるほど、プレゼントをどうするか困ってるんですね」 「うん。玄ならどうする?」 「私もお姉ちゃんやお父さんへのプレゼントに困ったりもしますよ。 でもやっぱり、最後は気持ちがこもっているかどうかだと思います」 「気持ち、ですか?」 「同じものをプレゼントしちゃいけないってことはないもん。 私のお姉ちゃんにはよくマフラーや手袋をプレゼントするけれど、喜んでくれるんだ。 考えた末に出した結論だったら、目新しくなくてもきっとわかってくれるよっ。 それに、咲ちゃんの旦那さんだもん。絶対にわかってくれるよっ!」 「ぅひ。そ、そうかな」 「だって相手の気持ちなんてわからないもん。 プレゼントって、相手のためを想ってやることだけれども、自分のためでもあると思うんだ。 咲ちゃんが『これでいい』って決めたなら、それが一番いいと思うよ」 「く、玄さん。すごいですね……」 「えへへ。そんなことないよ。 旅館だとお土産をどうするかの相談が多かったから、年長の従業員さんの受け売りなのです」 それでも、天使のような笑顔で後押ししてくれる玄さんが輝いて見えるよ! ううっ、やっぱり凄いなぁ。 玄さんのお嫁さん力は高すぎるよっ。私がお嫁さんに欲しいもん。 京ちゃんが見たら私なんかより好きになっちゃいそうで怖いかも、なーんてね。 「うん、決めた!」 「私も決まった」 「それなら良かったです! 案内するから買いに行こう!」 今回の京ちゃんへのプレゼントはこれだっ!――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 9/11 そして玄さんの先導で、仲良く女子トークをしながら買い物を済ませたのでした! えへへ、自分のために買う。って言うのが今回のきっかけになりました。 お姉ちゃんも満足した買い物ができたみたい。 それからは折角なので3人でウインドウショッピングをお楽しみ。 やっぱり、玄さんと一緒にいると癒されるなぁ。 「玄さんにはいつもお世話になっているから、何かお返ししたいです」 「ううん、私も楽しいもん!」 「だーめ! 私のために、お返しされてください!」 「あうっ。そ、それを言われたら何も言えないね……」 「何かないかなー」 「そ、それなら! 咲ちゃん。一つお願いがあるんだけれど、いいかな」 「何ですか?」 「その、私も京太郎くんに誕生日プレゼントを贈ってもいいかな?」 「えっ、そんなの玄さんへのお返しにならないですよ」 「ううん、そんなことないよ。 お世話になったこともあるから贈りたいんだけど、お嫁さんがいるのに女の子からプレゼントはどうかな、って遠慮してたのです」 「そんなの、いいに決まってるじゃないですか! でも、それとは別に私からお礼しますから、覚悟してくださいねっ」 「あうっ。……えへへ。 ありがとう、咲ちゃん!」 年甲斐もなく玄さんに抱きついて甘えたり、お姉ちゃんもうずうずしていたりととっても楽しい一日でした。 京ちゃん、今年は尋常じゃなく祝ってあげるから楽しみにしててね!――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 10/11 …… … 「咲ちゃんは優しいなぁ」 思い切ってプレゼントしてもいいかを聞いてみたら、すぐにオーケーをもらえちゃった。 普通なら他の女の子からのプレゼントなんて嫌だと思うんだけれども、すごく優しい。 「ううん。咲ちゃんの優しさに甘えすぎちゃダメだよね。 あんまり高いものとかはあげないようにしよう」 私にとって、京太郎くんも咲ちゃんも大好きなんだ。 だから、一人の人間として遠慮するところはしないといけないよねっ。 「手作りのマフラー……」 よくお姉ちゃんにプレゼントするモノだ。 正直、結構自信があるのです。 「これにしよう!」 そう、これを二つ作って咲ちゃんにもサプライズでプレゼントするんだ。 色違いのマフラーを夫婦でしていれば誤解もされないもんね! これなら『他の女の子から手作りのマフラーをプレゼントされた』なんて邪推する人もいないだろうし。 咲ちゃんの気遣いにはこっちも気遣いで返さないといけないよね! 「頑張るのです」 マフラーを作る準備を整える。 気持ちを込めるときには、必ず考えて作るんだ。 もらった人が喜ぶ顔を想像して作れば、自分も楽しい! ( ) i ニlニ○ _L/、 / (⌒ ⌒) { cト ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ て人_) . ―― .. / .. . . . . . . . . . . . . . ` ..、 ' . . . . . . . . . . . . \ / / . . . . . . . . . . . } . } .. / } ハ / . ′. . } 斗/L/! . . . / 、i . . .}...... .  ̄ / . | ... . /| . / j/ | . . /} /リ|\| . .}.‘ ― { /.! |. . .. | / -- _} /ノ' /十/,「 ..ハ .i rぅ' ,| .| . .| ;{z≦三 三ミメ.| /| .ト{ \ / { V | .| . .|´i `| | .| | .|/ . , . . . l |/// 、__ /// | .i! .! {i { ハ . 込{. __ (__ ノ .ィ} リ| 「二人とも、喜んでくれると嬉しいなっ!」 乂 / . ∧ . .V/⌒ヽ.--r >ォ抓/ ./ |′ / /. . . . /\ ハ´  ̄`V ´  ̄`∨ /| ( )イ. / . . . . / /\ { { 小{ (⌒ ⌒) // . . . . . . { fノ |! 人.} .{ て人_)./ . . . . . . 人 ,八 ノト{' . . . . ./ . . . ト、 / 乂 / . |――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 11/11 …… … ・オチの時間 / / ./ ,ィ ヽ ヽ_ / / ./ // /! |l! .lY' ) ; i くlハ //,ィ / .| リ! j l } l! |イl! ' _`Vメ、 l / __.! ./_l/__ ノ l i='ヽ ゝゝ| ;´んィ !` =j/__ノノイ /¨T ヽヽ || l 弋_丿 'んィ !.ヽ// ,' ! } } || l 、、、 弋_丿 // .,ヘ .! j/ || l ' 、、、 // ./イ | || ゝ. __ // ./. ! | 「今年こそ処女をプレゼントします」(真顔) || | l > ´‐-' _イ//∥| l | |l!. l_L ;ノ .ト!¨ T¨ェ //.∥ll! l | l|-、 ヽ .l! ̄` | . .// /l!ll| .! | /-、 ヽ ヽ l ̄ ̄l .// / ヽ! .! !. / | >ヽ ヽ . . l l;'/// /\ .| |. / l . /ヽ ヽ ';. ヽ / ////、 \ | 人.. V } ! ヽV/'/l;;;_/ Y ..人 !. / ヽl l ! [__] / .l i/ ヽ| -‐……‐-ミ . ´ `ヽ . ' ヽ / . . . . . . . . . / . . . /イ ,' . | . .ヽ . // ! / . /|. . . . ト、ト、 | . // |// . . / |ハ | \ト、 . . | 〃 ′ . / 乂{ _,,-‐ ¨ ヽ. . |. . .| {{ i | . /ー-- ′イニミ、 i |Y | {! | | . / _ ニミ ィf乏心 〉! .|ノ. .′ 「ダメよ須賀君。私初めてなんだから……っ」(妄想中) `ー- ヽ| i 〃乏ハヾ 乂zク ′ノ. . ,' ヽ. . . |ハ乂zク / / / / イ /―_ァ 、. 人. {ヽV / / ′ (イ. ! ノニニ/`ヽi _ヽ_ 込、 ~~´ .ィ)j=={ニニ7 __∧ニ厂「`≧=- <ニニ/. {ニニ/ マニニヽ . ´ =ァ `¨¨´. ノニニニ|-‐‐-「ニニi 人_/ マニニ〉 〃 / / /ニニニニ{ !ニニニ| | { 、) ___マア {{ { / ハ i iマニニニハ |ニニニj人 ヽ ノ 〈 \ 人{ { マi i `マニハ ムニア´i i i 、 } / ___ / `ー-、) ヽマi i i `マャjア´i i i i i /Уjノ , イ_ ノ }. { ̄`ヽ、 `ヽ._| `ー-[二]-‐‐一'' / _,/ ! __ノ \ `Tヽ、_| /i i i | 〈イ レ'´ カン!
https://w.atwiki.jp/okieroparo/pages/353.html
9-669 アベチヨ(篠岡誕生日ネタ) 宿舎での朝食に向かう廊下で、篠岡に後ろから挨拶の声があった。 「あっおはよう阿部君! よく眠れた?」 「あー」 「そう、よかったー」 並んで歩く阿部にかけたい言葉はいくつもあったが どれも喉から出てこない。 短い沈黙の後、阿部が正面を向いたまま言った。 「今日誕生日だろ? おめでとう」 篠岡は少し驚いて阿部の横顔を盗み見た。 「ありがとー。 よく覚えてたね」 「試合の日なんだから覚えやすいだろ」 「余裕あるねー」 「だろ?」 阿部はニヤッといつもの笑みを浮かべている。 大舞台を前にしてもリラックスしてるようで頼もしい。 「今日の試合に勝ったら、話がある」 「……勝ったら?」 「そう」 「わかった。待ってる。 絶対勝ってね!!」 「おう」 前を歩く阿部の背中を見つめながら篠岡は 今日が忘れられない日になることを予感していた。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/53573.html
つくよみちゃんおたんじょうびおめでとうのうた2021【登録タグ COEIROINK UTAU つ つくよみちゃん セリフ 曲】 作詞:セリフ 作曲:セリフ 編曲:セリフ 唄:つくよみちゃん 曲紹介 お誕生日おめでとうもろこし セリフ氏のネタ曲投稿祭2021秋参加楽曲。 つくよみちゃんのUTAU音源とCOEIROINK音源の両方を使用している。 絵・動画は33zu9氏が担当。 歌詞 (動画より書き起こし) 今日は誕生日 つくよみちゃんの誕生日 だけれども ネタ曲投稿祭と被っちゃった というわけで面白い事をします どうも つくうにちゃんです! はわわ…/// はわわわわわわわわわわわわ それでは今日の一句 はわわわわ はわわわわわわ はわわわわ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3231.html
―――アフリカの某所 数多くあるテントの中で、ウィッチ達が集まるテントの中で、一人の少女が高笑いをしていた 「ご機嫌ね。ティナ」 「当たり前だろ!世界中にいる私のファンの者達が私の誕生日祝いと言う事でプレゼントを多く貰ったのだぞ!」 「そうね・・・手紙に、日用品に、雑誌に、花束なんてのもあるわね」 「それよりも、酒が送られてきたのが一番嬉しい!世界中の名品に、安い酒に、幻の酒と何でもあるぞ!」 そのまま、カッカッカッ!と高笑いしていたら、テントの入り口から呆れたような声がかかる 「何、アホみたいな笑いやってんの?気持ち悪いわよ」 「おお!副委員長ではないか」 「副委員長って呼ぶな!」 「スマンスマン。グリンダだったな」 その言葉にマイルズの額に青筋を浮かべながら 「喧嘩売ってるの?ねえ、喧嘩売ってるの?売ってるならティナがねだった、この酒をあげるの止めようかしら?」 そういって、手に持った酒を懐に入れようとすると、マルセイユは綺麗な土下座をした 「申し訳ございませんでした。セシリア様。だから、その酒を取り下げないでくださいませ」 「まったくもう・・・ほら、実家から取り寄せた100年物のスコッチよ。誕生日おめでとう」 「おお!!・・・・これが、幻の100年物・・・・。ありがとう!こんな嬉しいプレゼントは無い!!」 「はいはい。他の人もあるから、受け取ってお礼言いなさいなよ」 その言葉に、他のウィッチ達が各々プレゼントをする 加東はライカを、真美は料理、ルコは市街で買った櫛などとそれぞれの特徴が出ていた その後、三馬鹿親父もやってきて、アフリカ将兵も巻き込んだ 大規模な誕生会となり、マルセイユにとって思い出に残る誕生日パーティとなったのであった・・・・ おまけ マルセイユと加東、マイルズは、世界中から送って来たプレゼントを物色する事になった 先述のように酒が一番多かったが、ライトニングフォックスのメンバー達からもプレゼントがあった 「おお!ヘルからは地ビールにソーセージ、ベーコンが送って来た!あいつの美味いんだよなあ」 「へえ、それあたしも食べていい?」 「もちろんだとも!」 「ルチアナのは・・・・服だな。私には似合わんな」 「えー、可愛いじゃない。着てみてよ。写真撮るから」 「こんな可愛い服着れるか!次だ!次!!」 「お、これはドミニカからか。コーラが2ダースか。どんな味がするんだろうな?」 「あ、手紙がある。えーと・・・『飲んだ後に続きを読んでくれ』続き?」 加東が疑問に思ってると、コーラを飲んでいたマルセイユが勢いよく吹いた 「ぶっ!・・・・げほげほ・・・・なんだこれ!ものすごく辛いコーラだぞ!!」 「飲んだわね。続きには・・・・『やーいやーい、引っ掛かった君はバーカだm9(^Д^)』」 「次、会ったらぶっ殺す!!」 「サトーのは、酒のつまみとしてイカやタラ、サケの干物が送って来たな」 「あら、美味しいよ。火にあぶれば」 「今度食べる時に取っておこか」 「リリィのはヴィーナにトナカイの燻製か」 「ん?まだ、何かあるわよ?缶詰らしいけど」 「うん?・・・・これは危険だーーーー!!」 マルセイユはそう叫びながら、外に向かって全力投擲する 外で破裂音や悲鳴が聞こえたが、無視する 「これは・・・・ウィルマの写真か・・・」 「・・・・元気みたいだな」 「ああ・・・ウィルマも多くの教え子たちに囲まれて幸せそうだな」 「だから・・・あんたもいい加減乗り越えなさいよ」 「分かってるさ。そうでないと、ウィルマや師匠、皆の侮辱になるさ」 しんみりとした空気の中、加東がプレゼントを言う 「ウィルマのは紅茶みたいね」 「あー・・・・・私はコーヒー派なんだ。紅茶は飲み物じゃない」 「貴様!!その言葉を訂正しろ!!紅茶は無くてはならない存在だ!!それよりもコーヒーの方が飲み物じゃない!!」 「何を!!副委員長こそ可笑しいじゃないか!!」 その後もしばらくコーヒー・紅茶論争をやった二人であった 「お、これは脳筋コンビからか。故郷のワインらしいな」 「そうね。あ、手紙あるわよ」 「なになに『コンドアッタトキオボエテロ』・・・・なあ、私何か恨まれる事をしたか?」 「さあ?心当たりあるんでしょ?」 「うーむ・・・・アイツのお菓子をこっそり食べたとかかなあ?いや、寝ているアイツの額に肉を書いたのかも・・・・」 「・・・・全部謝れよ」 「サラは・・・・・」 「見事なトーテムポールね」 「でも、デカイな」 「置く場所に困るぞ。入口に放置でいいか」 「マティルダが泣くから止めろ!!」 「お、ノイエカールスラントに休暇に行ってたルーデルからも来たぞ」 「手紙と写真があるわね。こんな可愛い婚約者もゲットしちゃって」 「まあ、それはいい。問題は・・・・」 マルセイユの目の前にある生き物、それは南米名物カピバラであった 「・・・・どうやって飼おうか?」 「これ美味しいのかしら?」 「いやいや!食べるんじゃない!」 「最後には・・・扶桑からの荷物で貴方の師匠よりと書かれてるわね」 「お!師匠からも来てくれたのか!どんなプレゼントがあるんだろう!?」 「はいはい、今梱包を解くから。これは・・・・一升瓶ね」 「おお・・・・これは・・・・幻の狐殺しではないか!!」 「何ですって!あの一年に一本しか出荷してない幻のお酒ですって!私にも少しよこしなさいよ!!」 「嫌だ!!これは全部私の酒だ!!貴様にくれてやる物か!!」 この後、アフリカ将兵も巻き込んだ酒争奪戦が起きたという。 勝利者は勿論、マルセイユであった これが、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユの誕生日の顛末であった 私も祝いの言葉を述べておこう 誕生日おめでとう!!
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/2524.html
Mementos Day(s) トレーラー 生まれた日は誕生日として。 いい思い出は記念日として。 あるいは死の思い出は忌日として―――。 歯車のごとく回る年ごとにそれを思い出す。 私はその日が嫌いだった。 だから歯車を外してやった。 二度とその日が訪れないように。 私にとってその日は嫌いな日だったから。 ダブルクロスThe 3rd Edition 「Mementos Day(s)」 ダブルクロス― それは裏切りを意味する言葉。 レギュレーション ダブルクロス3rdEdition キャラ作は初期作+経験点150点 使用サプリは基本1・2、上級、EA、LM(いつもの)+PE 特殊なステージは設定しない PC用ハンドアウト PC1用ハンドアウト ロイス:飛子 信乃 P:友情 N:不信感 カヴァー/ワークス:高校生/任意 君はN市立高校に通う高校生であり、また、UGNの協力者でもある。 君にUGNからとある依頼が届いた。 君のクラスの飛子 信乃(トビコ シノ)というクラスメイトの少女にオーヴァード適性があるので監視せよとのことだ。 件の少女は裏表のないタイプに見えるが果たして…? PC2用ハンドアウト ロイス:4月11日(誕生日) P 執着 N:任意 カヴァー/ワークス:任意/FHチルドレン 君はとある日“マスターレイス05´”ヨハン・C・コードウェルと戦闘訓練をしていた。 その合間きみは4月11日が近いからなにかプレゼントでもとヨハンに冗談で言ったところ、こう返された。 「4月11日なんてモン、ないだろ?」 言われてみれば確かに4月11日なんてない。 しかし君の誕生日は確かに4月11日なはずなのだ。 この齟齬はオーヴァードが何かしらの形でからんでいるだろうと思った君は誕生日を祝ってもらうべく調査に出ることにした。 PC3用ハンドアウト ロイス:『テュランノス』 P:任意 N:敵愾心 カヴァー/ワークス:任意/UGN支部長 君はN市のUGN支部長だ。 霧谷から君に指令が下った。 N市にテュランノスを名乗るFHエージェントが潜伏しているという情報が入ったので調査せよとのことだった。 また最近N市から大規模なワーディングの反応があったと調査結果もあったことから君はそこも絡めて調査することにした。 PC4、5用ハンドアウト ロイス:『遺産A』 P:任意 N:任意 カヴァー/ワークス:任意/FHエージェント 君(たち)はFH研究用セル『オカルティア』に所属するFHエージェントだ。 ある日、君たちにセルリーダーである尾道悟から指令が下った。 何者かが『遺産A』と呼称される遺産を持ち逃げ去ったのだという。 『遺産A』はFHですら持て余す危険物であり、一刻も早く取り返してこいとのことだ。 NPCリスト 飛子 信乃(トビコ シノ) 17歳 女 名前は日本人だが実際はアメリカ人とのハーフなお嬢様。 金髪で碧眼な美少女。 性格は勝気であるが、高慢というわけではない。 執事の男がいつも近くにいる。 尾道悟(オノミチ サトル) 37歳 男 FH研究用セル『オカルティア』セルリーダー。 いつもくたびれた白衣を着ている。愛読書は月間ムー。 『オカルティア』とはオカルトやSF、都市伝説を研究しているFH研究用セル。 それらがレネゲイドウイルスに由来するならば利用できるかもしれないという発想のもと研究している。 最近だと河童がキュマイラのジャームが正体であることを発見したが特に役に立たなかった。